税務調査の頻度

税務調査はどれくらいの頻度で来るのでしょうか?まったく税務調査に入られたことがない会社と、3年ほどのペースで税務調査が来る会社があります。

 

実は税務調査の頻度は、会社によってまったく違うのです。そうはいっても、ある程度は基準があるので、簡単に説明します。

売上が100億円以上あるような大きな会社

3~4年に1度のペースで税務調査

売上や利益が大幅に伸びている会社や業績が大きく変化した会社

4~5年に1度のペースで税務調査

パチンコ業や廃棄物処理業など、不正が多いと税務署に管理されている業種

4~5年に1度のペースで税務調査

過去に重加算税を課されたことのある会社

3~4年に1度のペースで税務調査

暗い気分になってしまいましたね。

しかし、税務調査の頻度を下げる方法はあります。

税務調査の頻度を下げる方法

「税務調査の頻度を下げる方法それは、なぜ税務署は調査に来るのか?を考えれば分かります。たとえば、「業績が大きく変化した会社」に、なぜ調査が来るのでしょうか?税務署は、その変化の内容を確認したいから税務調査に来るのです。

 

業績が大きく変化した場合は、何かが起きている。業務内容が変わったのかもしれない。経理の仕組みも変わったのかもしれない。ひょっとして決算書の変化は不正の結果かもしれない。(利益操作で決算書をいじった?)

 

業務内容が変わったなら、利益の計上漏れなどのミスがあるかもしれない。利益の計上漏れがなくても、業績が変わった理由を把握しておきたい。という理由から税務調査が来るのです。

 

税務調査に行かなくてもこれらを確認できるならば、税務調査が来る可能性はグッと減ります。決算書の「法人事業概況説明書」に、その業績の変化の内容や理由を書いておくのです。すると、税務署はその変化の理由や内容を理解できます。その結果、税務調査の可能性はグッと減ります。経理の基準を変更する場合も、その基準変更と理由を書いてあげると良いです。さらに根本的に税務調査事態を省略するには、書面添付制度を活用しましょう。