節税よりとても重要なこと-私達がよく出会う風景その1-
私達は、(狭い意味での)税理士業だけでなく、一歩、踏み込んだお付き合いをさせていただいております。私達は、そのサービスを“PDCA戦略会計”と呼んでいます。
「PDCA戦略会計で、戦略的な経営を!!」していただくのが、私達の願いであります。
従いまして、他の会計事務所とは、若干、趣を異にしています。
このスタンスを、文章で書いても伝わりにくいのでは。。。と考え、マンガにしようという試みがありました。しかし、事情により、しばし、保留になってしまっています。
シナリオは、私、蛭田が書いたのです。お恥ずかしいですが、このブログを借りて、数回にわたり、そのシナリオを掲載させていただきたいと思います。
後日、マンガになった暁には、このHPでもお知らせさせていただきたいと思っています。
(以下、シナリオです。)
私達が常々感じていることをストーリーにしてみました。
従来型の税理士の業務は、記帳代行屋さん、申告代行屋さん、事務屋さんに終始しています。
そのせいか、世間の皆さん、社長さんの税理士の認識も、上記の認識の域を出ていないと思います。
これは非常に、もったいないと思います。
なぜならば!
税理士は、御社の財務内容を最も把握しています。 いえ、していなければなりません。
税理士を有効活用してください。あなたの最も身近な経営パートナーなのです。
このストーリーを読むことにより、税理士についての認識が変わり、こんな税理士事務所もあるのだと思っていただければとてもうれしい限りです。
その1
初対面のシーン(事務屋税理士に依頼していた会社の社長とお会いしたとき)
初対面のケース。今の税理士に何となく不満をもっている社長さん。
挨拶風景から はじめまして。
社長「現在の税理士さんには、この帳簿をキチンとつけなさいと指導されています。私達はその指導に基づいて経理しています。手書きなので大変だと経理の者が言っていますよ。」
私「普段、会計事務所の方と会って、何をお話しているのですか?」
社長「試算表を持ってきて、先月の報告を受けるよ。
まあ、売上がこうで、利益がいくらで、というところかな。
あとは、経費の内容について質問を受けたり、税制改正について、難しい話をしていったり。
私はよく分かんないんだよ。でも、税務署が怖いから、税理士さんの言うとおりに帳簿は
キチンとつけているんだけどね。税務調査が入った場合は、云々という話が多いねえ。」
私「経理は、税務署のためにやるものではありません。
自社の現状を認識し、現状で無駄がないか、今後どのようにしたら良いか、
今後の資金繰りはどうか。より効率よくお金を稼ぐにはどのような方法があるか。
を検討するために行うのです。 従って、経理の手間は少なくしましょうね。
重要なのは、経理をすることではなく、その結果どうだったのか。を認識し、
今後の対策に繋げることです。折角、作っている帳簿や決算内容を会社の経営戦略に
生かす事がないのは、とてももったいないのですよ。」
私「ところで、決算書を3期分拝見できますか? 現在の御社の損益分岐点売上
(収支がトントンの売上高)はいくらかお分かりですか?」
社長「なに?それは?」
私「税理士さんから説明はないですか?」
社長「ないねえ。」
私「損益分岐点は収支トントンの売上です。この売上を稼がないと赤字です。
反対に、その売上以上になれば、利益が出ますよというものです。
この部分を認識して頂いていないと、地図を持たないで旅に出るようなものです。」
社長「でも、今の税理士さんはとても有能だそうだよ。」
私「税務署から見て有能でも、御社からみて有能でなければ、意味がないじゃないですか。
また、税理士は“税”理士ですが、税金計算をやっている税金屋さんではもったいないのですよ。
御社のお金の流れを把握しているのですから!
重要なのは、お金をどうやったら増やすか!!ですよね。
その中に、お金を守るという意味で節税があるのです。
節税のために会社をやっているのではないですよね。税理士をもっと有効活用するべきですよ!」
社長「今までの税理士の認識は、節税して申告してくれる。
税務署が来たら守ってくれる存在という認識だったよ。」
私「税理士は税金屋さんという認識はとても間違っているのです。
私達は、税金面だけでなく、戦略的な経営のサポート役を果たす事を約束します!!
この部分が、他の税理士事務所と明らかに違う点です。
他の事務所は自分の事務所の特徴を明確に宣言していません。
「税理士業をします。」「節税をします。」・・・これは当たり前のことなのです。」
ポイント!!御社にとっての税理士の活用について、考えましょう!!
あなたの会社の年間売上が5000万円だとしましょう。
○利益率を3%改善できたとしたら・・・150万円の利益が増えます(150万円の現金が増えます。)
○経費を点検して無駄な固定費を月13万円削減することができたら・・・年間約156万円の利益が増えます(現金が増えます。)
○資金繰り計画をたて、経費の支払い条件をあらかじめ、あと20日伸ばしていたら・・・資金がショートしなかったのに。
-→節税よりもとても重要なことですよね!!
2006年10月3日