会計で会社を強くする(金融機関との付き合い方)
最近読んだ本 「会計で会社を強くする」
坂本孝司著
面白かったです。
○企業にとっての会計の重要性
○企業体質を強くするための会計の役割
○PDCA経営管理を取り入れた事業計画の活用方法
その本の中で、「金融機関との付き合い方」が興味深かったので紹介します。
当然、ゴルフに一緒に行ったり、食事をしたり、というものではありません。
以下、本からの抜粋
金融機関は「達成可能な計画書」を求めています。
達成可能な計画書であれば、金融機関による企業格付けや
自己査定において、あなたの会社の評価が高まる可能性があります。
1年後に、金融機関に提出した「達成可能で書く実な計画書」を上回る業績
を上げることができたとき、金融機関の御社への評価は確実に高まります。
(中略)
ところで、「達成可能で確実な計画書」とはどのような計画なのでしょうか。
まず、何の根拠もなく売上が右肩上がりというのはいただけません。
ましてここ数年売り上げが落ち込んでいるのに、
お気楽に来年からは売上上昇が確実なんて、とても通る話ではありません。
こうした場合には、売上はよくて現状維持、
数年後には多少上昇ぐらいの方が良いでしょう。
それを裏付ける内訳(得意先別、商品別、営業マン別、地域別など)
や新規開拓の具体的な記述が不可欠です。
(ここまで)
計画をする(Pプラン)
↓
実行する(D実行)
↓
計画通り実行できたか否かのチェック
計画通りに行かなかった部分を特定し、原因を明らかにする(Cチェック)
↓
打開策を定める(Aアクション)
この繰り返しを行うことで組織は強くなります。
この過程をオープンにすることにより、金融機関の信用を得ることができるようになります。
業績が落ち込んでしまったとしても、
その原因が追及できている。
対応策も立てられている。
ならば、応援してくれる可能性が高まるというものです。
「金融機関から言われるまま決算書だけを提示しているだけ」の状態より、
よほど密度の深いよい付き合い方ができるのではないでしょうか?
2009年2月16日