事業を伸ばすには ~創業期から成長期へのステップ~

「任せる社長だけが業績を伸ばせる」

日経ベンチャー3月号で特集されていました。

その記事の中で、

社員に仕事を任せる事に二の足を踏む経営者は多い。

「社員の能力に不安がある」

「つい口を出してしまいたくなる」

「現場から離れるのが不安」

など不安はつきないからだ。

任せ方が良ければ社員のモチベーションは上がり、自ら進んで働き出す。

社員が力を付ければ、より大きな仕事を任せられる。この好循環ができると、業績はどんどん伸びていく。

社長一人の会社でない限り、社員にどこまで、どのように仕事を任せるか、が課題になってきます。

松下幸之助氏は、「社員の長所だけを見て、どんどん仕事を任せることが人を育てる。社員が自分の考えを余すことなく出せる空気を醸成すれば会社の経営は難しくはない」とまで言い切っています。

「この人だったら、まあ60%くらいはいけそうだなと思ったら、もう適任者として決めてしまう。」

社長が、経営者として会社全体を俯瞰して見ることができれば、社員が行き詰っている解決策も分かるといいます。

松下氏は、そんな時でも、最後まで解決してあげたり、口出しすぎる事はせずに、「あの人に聞けば分かるぞ」と言ってみたり、「これ以上は俺にも分からん」「忙しいから君らで考えたまえ」などと突き放し、社員を育てることを優先した

現代のマニュアル化された時代、マニュアルや決まり事がないとむしろ不安がる世代の社員には厳しいかもしれませんが、これが松下幸之助流「任せて任さず」です。

この特集記事に、取材を受けた企業が4社あり、その社員さんたちは、

「自分で判断できるから、やりがいがある」

「信頼されていると思うとうれしい!」と、感想を述べています。

社員のミスや不正を防ぐために細かくルールを定めたり、監視の目を厳しくするだけでは限界がある。

任せる習慣が根付けば、社員との間に強い信頼関係を築け、不祥事の発生リスクを防ぐこともできる。

と締めくくられています。

2008年3月7日

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