「時代の先」が読める経営者などいない!

日経トップリーダー5月号の「敗者の錯覚」から

経営者には「先見の明」が欠かせないとよく聞きます。

テレビや書籍でも、歴史に名を残した経営者の先見の明にライトが当てられます。

時流を読んだ経営判断、皆がビックリする経営判断で一代で大企業を築いた名経営者など。

しかし、普通の人は、こうした予測はなかなか当たりません。

何とか時代の先を読もうと試みても、見当違いな戦略を思いつくだけ。

新聞などから一生懸命に情報を集めようとしても、ごく普通の戦略しか思いつかない。

これが当たり前なのです。

しかし、自分には先見の明がないと嘆かないでください。

名経営者だからといって、未来を予測する特別な能力を持っている訳ではないのです。

記事に書かれています。

「名経営者だからといって、未来を予測する特殊な能力を持っているわけではない。

彼らと平凡な経営者との最大の違いは、『今、起きている現象から将来起きることを推論する力』にある。」と。

つまり、現状から未来を推論する力が、結局、「日ごろからいかに“今”を観察しているか」によって決まるのです。

「時代の先」を読むことは天才か超能力者にしかできませんが、「時流」や「状況の変化」を読むことは誰にでもできます。

記事には、

「平凡な経営者は、「時代の先」を読もうと無謀な挑戦をして、当てずっぽうでの主観的な想像しか導き出せない。」と締めくくっています。

当てずっぽうではなく、「現在の会社の状況を速やかに把握」できれば、経営判断はスグに下せます。

この経営判断をする為の環境を整えているかどうかが、経営の成功と失敗の分かれ道です。

2010年5月11日

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