PDCA経営管理「目標設定を具体的に!」
今日は、企業が継続し、発展させるための経営管理方法に第3ステップをお話します。
「部門分けした部門単位ごとに目標売上を設定してみましょう!」
第2ステップで部門分けを行ないました。
そこでは、部門で分けた「損益分岐点売上高(起業継続必達売上高)」は算出することができると思います。
では、その目標売上高を達成するための具体策は?
というと、なかなか出てこないのが実際のところだと思います。
通常言われる、「前年比○○%アップの売上目標!!」と言われても、なかなかピンと来ません!
部門ごとの目標売上高ですから、現場の行動に結びつきやすい“表現”に変えてあげる必要があると思います。
例えば、飲食店であれば、客単価は算出できると思います。
書くまでもないですが、「売上高÷客数」です。
(当然ですが、この客単価は部門ごとに異なるハズです。)
前年比○○%アップの売上目標ではなく、
「平日の来客○○人、週末の来客○○人を目標!!」
「客単価をあと○○円アップする!!」
とするだけで、現場の頑張りも具体的になってくると思いませんか?
目標売上を具体的な表現に替えるだけで、“目標を達成するための具体的行動”も自ずと出てくるはずです。
「1日あたりの目標来客数○○人」と設定したら、お店の開店時間中に、タイムリーに来客数を現場でアナウンスし、目標に満たなければ具体的行動(たとえば、呼び込みやビラ配り)をすること。と決めてもよいと思います。
同じように、変動費や固定費の削減目標についても、表現を替えてあげるだけで具体策が出てくると思います。
事業計画書を単なる見栄えのよい報告書にしてはもったいないのです。
自社の生き残り、継続、発展のための“ツール”となるように、
「事業計画書は数字で始まり、行動計画に結びつける」ことが肝要です。
戦略的な経営管理を行ない、自社の行動に変化を起こしましょう。
2009年2月25日