頑張っている【歯科医院】の経営戦略
先日、会員として登録している医業会計研究会の研修に参加してきました。
その中で「歯科医院の経営戦略」について、歯科医院を専門にコンサルしている隈部幸一先生の講義がありました。
10年前と現在の業績を比較した統計データでは、
30%以上増益 5%
10~30%増益 13%
10%減収~10%増益 22%
10%~30%減収 37%
30%以上減収 23%
なかなか厳しい状況です。
その中でも増収している医院(30%以上増益)の
行動特性の統計データが上げられていました。
「人」
○院長、スタッフが勉強熱心
○患者さんに明るく、分かりやすく説明できている
○医院内外の人を交えたイベントを開催している(賑わっている)
○休日のセミナー参加も医院負担でOK
「物」
○設備投資に積極的、最新の医療機器が揃っている
○医院内外の掃除が行き届いている
「金」
○借入金は設備投資のみ
○代表者への貸付金がない
○院長が会計税務に関心高い
○毎月の損益、キャッシュフローの把握が出来ている
「その他」
○スタッフも目標が理解できている
○外部への定期的な情報発信を行なっている
(HP、ブログ、院内報など)
当たり前のことじゃないか、と思われるかも知れませんが、
現在、歯科医院は経営が楽ではないところが多いというのが現状です。
経営改善のための基本ステップとしては、
(1)診療理念(診療方針)と経営目標の確立
(2)ホスピタリティの向上(接遇サービスの向上)
(3)診療効率の改善
(4)増患マーケティング方法の確立
(5)自費率向上のしくみ作り
(6)人事評価制度の構築
講習を受けた後、歯科医院でも他業種でも(税理士事務所でも)、
行うべき経営改善のステップは同じですね。
2009年2月12日