「消費税 利益 借入金返済」の微妙な関係!?

先日のブログで「利益と消費税」の関係(無関係?)について書きました。

今回は、利益と借入金について。

よく受ける質問です。

「借入金の返済は経費になるの?」

「この利益は、借入金を一括で返済したら消えるよね?」

というのがあります。

答えは、NOです。

利益とお金の入金、出金はまったく関係ないからです。

なるべく分かりやすく書きますね。

利益は、発生基準で計算します。

発生基準とは、お金の入出金に関係なく、収益の確定した時点で売上の計上!、経費の確定した時点で経費の計上!となります。

売上だったら、例えば、商品が相手に渡ったときが売上。

経費はこの反対で、商品を受け取ったときやサービスを受けたときが経費。

その他で、分かりやすいのが、お給料。「末日締め翌月10日支払い」の場合は、末日に給与の支払いが確定しますね。支払いは翌月でも、末日に経費です。

したがって、お金の入金があったときに売上げ!、お金の支払いがあったときに経費!ではないのです。

いちばん辛いのが、売り上げたのはよいが、入金に時間がかかる場合。

受取手形の取引が多い場合は特にそうです。

売上は計上されます。これに対して税金や他の支払いがあっても手元にお金がないので支払えないという事態が大変です。

「利益=お金の残高」だったらよいのですが。。。

ちなみに、借入金の返済が経費にならないのと同様、借入金の入金があった場合も利益になりませんので、念のため。

2008年2月14日

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