「消費税 利益 借入金返済」

訳の分からないタイトルになってしまいました。。。

なぜかというと、ここ最近、「消費税と損益の違い」、「借入金返済と経費の違い」などの質問を多く受けるので、この疑問を持っている方が多いのかなと思いまして。


まず最初に、「消費税と損益の違い」について。
消費税の計算と損益の計算は似ていますが、違います。

利益が出ていなければ、消費税の納税はナシという訳ではありません。


【消費税の原則的な計算方法】
(もう1つ、簡便法という計算方法があります。これについては、改めて書きたいと思います。)

(1)仮に受け取っている消費税(入金に係る消費税) →「仮受消費税」といいます。
(2)仮に支払っている消費税(支払に係る消費税) →「仮払消費税」といいます。

この(1)と(2)の差額が消費税の納税額です。
計算式:「仮受消費税額」-「仮払消費税額」=消費税納税額!!

※消費税を負担するのは最終消費者です。事業者は、あくまで中間役となるので上記の式のように、「仮に売上と同時に預っている消費税」と「仮に仕入や経費と同時に支払っている消費税」との差額を納税する事になります。


よく受ける質問に対する回答です。

Q1.なぜ、赤字の会社でも消費税を納税することになるのか?

A1.(赤字である決算書の)売上と経費を見てください。
売上には消費税がかかっています。
しかし、経費のうち消費税がかからない経費があります。例えば、給与、租税公課、保険料などです。これらを経費から抜くと、黒字ですよね。
以上から、赤字でも消費税を納税することになる事がお分かりいただけましたでしょうか?
(輸出業や土地など消費税がかからない売買を除く。)


Q2.消費税が還付になる事ってあるの?

A2.あります。
上記の「仮払消費税額」が「仮受消費税額」を超えている場合は、消費税が戻ってきます。
上記の計算式を繰り返し書きます。
「仮受消費税額」-「仮払消費税額」=マイナスであれば→還付です。

従って、高額な買い物をした場合は、この「仮払消費税」が大きくなるので、還付の可能性が高くなります。自社ビル建設や高額な設備投資など。
(しかし、消費税率は5%です。消費税還付額以上のお金の出費があるので、喜んでよいのかは微妙ですね。)


Q3.在庫の分は、消費税額が多くなるの?

A3.関係ありません。
むしろ、利益を計算する場合の話ですね。
利益を計算する上では、期末の在庫は経費から差し引きます。
売上原価の計算ですね。

売上原価とは、売上に対応する経費(原価)です。
期首在庫    100
期中仕入高 3,000
期末在庫    150
の場合、売上原価は「100+3,000-150=2,950」です。

従って、在庫が大きいと経費は減る(=利益が増える)ことになります。

しかし、消費税の計算では、仕入れた金額(売れていなくても)に係る消費税額を上記の計算式で計算するので、売れていても売れていなくても関係ありません。

これは、同じく高額なお買い物についてもあてはまります。
利益の計算では、高額なお買い物は一気に経費にはならず、「減価償却」という計算で耐用年数に基づいて経費化されますが、消費税の計算上では、購入時に購入額に係る「仮払消費税額」を上記算式に当てはめて計算します。


Q4.輸出した場合はどうなるの?

A4.外国では日本の法律の消費税はかかりません。
日本国内で消費されるものに対してかかります。
従って、下記算式になります。
輸出売上にかかる消費税「0円」-仕入など支払いにかかる「仮払消費税額」=マイナスになりますね。マイナスの場合は、還付です。


次回は、利益と借入金について、書きます。





(2008年02月08日公開)

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