経営目標を達成する技術 その1

少し前の話になりますが、日経ベンチャー1月号の特集 “経営目標を達成する技術”について書きます。

「経営目標や事業計画を立てている」という会社はそれだけで素晴らしいと思います。

しかし、せっかく作った事業計画も作りっぱなしになっているという会社が多いのも事実です。

(計画を作った後、どのように活用したらよいか分からない~、という事情もあるでしょう。)

経営は生き物ですから、必ず計画通りにはいかないものです!

その計画通りにいかなかったときの対応次第で、「生き残る」、「低迷してしまう」、の分かれ道になります。

さて、「経営目標を達成する技術」の特集記事では、以下の3ステップで記載されています。

1)経営目標はすべて数字で表し、達成日を決める。

2)立てた目標を1日単位にして分解して達成し続ける。

3)毎日必ず目標の達成度をチェックする。

その中の「(1)経営目標はすべて数字で表し、達成日を決める。」について記載します。

1、社長と社員双方の利益を考える。

経営目標は、会社の全員が納得し、「ぜひ実現したい!」と思えるものでなければ、達成は難しいですね。

目標が大きすぎて社員がたじろいでしまったり、反発したり、冷めた状態になってしまわないよう、目標の達成によって社長や社員がどのようなメリットを受け取るのかを明らかにしておくことが必要です。

以下の4つの面(公私、物心)から、掲げた経営目標が達成された場合のメリットを確認すると良いと紹介されています。

○有形(物理的な目標)

○無形(心の目標)

○公(社員)

○私(社長)

(例)目標「日本一のメーカーとしての評価を勝ち取る!!」

         有形(物理的な目標)       無形(心の目標)

公(社員)  受注増で賃金アップ        日本一企業従業員としての誇り

私(社長)  日経ものづくり大賞企業になる  日本一企業社長としての自信

2、数字と達成日で表現

次に、経営目標を具体的にするため「経営目標を言葉でなく、数字で表現し、期日を入れる」と書かれています。

たとえば、「顧客満足度を上げる」という目標は漠然とし過ぎていて、どうなれば達成できた状態か判断できない。

そこで例えば、「アンケートで、『再利用したい』と答える人を80%以上にする」と具体的な数字を使って表現すれば、達成された状態が明らかになり、目標は一気に現実味をもって取り組みやすくなる。

また、経営目標を達成すべき日にちも決めましょう。

「夢に日にちを入れる」(ワタミの渡邉社長)曰く、「達成日が決まっていなければ、誰も達成しようと思わない。逆に達成日が定まれば、現在からの期日と数字の大きさによって、達成へ向けてどのようなペースで仕事を進めてゆけばよいのかが明らかになる。」

最後に、目標を設定する際のポイントを網羅した原則があるので紹介します。

SMARTの原則といいます。

SMARTとは、以下のそれぞれイニシャルを並べたものです。

Specific 具体的である

Measurable 計測可能である

Agreed Upon その目標に心から同意している

Realistic 現実的な目標か

Timely 期日が定まっているか

この、SMARTの原則に則って目標を設定すると、漏れもなく、良い目標設定ができるのでお勧めです。

2008年8月5日

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