金融機関は企業をどのように見ているか?(融資)

金融機関によって若干異なるでしょうが、以下に代表的な与信管理の項目を記載します。

ポピュラーな財務指標や経営指標は、他でも紹介されているでしょうから、今回は少し趣を変えて、信用金庫で使用されている指標を列挙します。

財務データなどから15項目の指標を算出し、点数化することによって最終的に格付けが行われます。

(1)自己資本比率(単位:%) 自己資本/総資本
 安全性を示す指標。業種や規模にもよりますが、30%以上が望ましく、50%以上が目標です。

(2)正味実力(単位:倍) 資本の部/月商
 安全性を示す指標。自己資本と同様に安全性を示す指標です。特に急激な売り上げ不振に陥ったときの企業の対応力を図ることができます。

(3)資金調達余力(単位:円) 流動資産-流動負債
 安全性を示す指標。特に短期資金能力を示す。流動資産に不良債権や不良在庫がないことが前提です。

(4)融余力(単位:円) 担保金額-借入残高負債
 企業の安全性を示す指標。見慣れない指標ですが、信用金庫ではこの指標を活用していると思われま す。担保主義は否定されつつありますが、現実的には融資の重要ポイントの1つとなっています。

(5)インタレスト・カバレッジ・レシオ(単位:倍)(営業利益+営業外収益)/営業外費用
 安全性を示す指標。営業収益を支払利息で割る事によって、現在の支払金利額を基準に、その何倍の 金利の支払能力を持っているのかを示します。
 最低でも3倍は欲しい指標です。目標としては5倍~10倍。

(6)売上規模(単位:円) 年間売上高そのもの
 売上至上主義の時代は、もはや終わったと言えますが、売上高は無視できません。

(7)期間利益傾向(単位:ポイント)
 企業の収益性を見る指標。前期利益、今期利益のそれぞれが100万円以上のときを1ポイントとし、2期ともポイントがある場合が2ポイントとしています。信用金庫独自の指標と思われます。

(8)期間利益額(単位:円) 当期利益そのもの
 収益性を見る指標。期間利益額と業種の基準値を比較しポイント化します。

(9)売上高対経常利益率(単位:%) 経常利益/売上高
 収益性を示す指標。売上高対計上利益率と業種の基準値を比較し、ポイント化します。

(10)売上増加率(単位:%)当期売上高/前期売上高
成長性を見る指標。売上至上主義の時代は終わったと言えますが、減収はあまり好ましくないものです、利益計画や経営計画に基づいた売上の確保はしたいものです。

(11)ROA(総資本利益率)(単位:%)経常利益/総資本
 収益性を示す指標。

(12)総資本業歴及び業界見通し(非財務評価)
 企業の業歴と、企業が類する業界見通しを併せた指標です。

(13)人物及び経営能力(非財務評価)
 経営者の人物と経営能力を併せた指標です。

(14)操与倍率(単位:%)(総貸出額-担保等)/総貸出額
 担保不足を総貸出額で割った値です。当然ながら低いかマイナスが良い事になります。
 今だに担保に依存していることを表す指標としえますが、経営者としてはこの数値を認識する必要があります。

(15)返済実績
過去12ヶ月以内の返済遅滞、未決済の有無を評価します。

上記の格付けが高くなるよう企業実績を上げること、決算書作成を意識することと同様に金融機関との関係をよくしておくのもポイントです。





(2007年09月24日公開)

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