ビジネスモデルは選ぶものby「千円札は拾うな。」の著者安田佳生氏(株式会社ワイキューブ)

月刊誌の「日経ベンチャー」日経BP社の11月号で、
「千円札は拾うな。」の著者である安田佳生氏(株式会社ワイキューブ)の連載があります。
11月号のお題は「ビジネスモデルは選ぶもの。」です。
興味深い内容だったので、紹介したいと思います。


「同じ仕事をしていても業績の良い人と業績の悪い人がいるように、企業も同じ業種であっても儲かっている会社と儲かっていない会社がある。」

諸条件が似ている2件のパン屋さんがあり、その2店舗の業績が格段に違う場合。
自分が、業績が悪いパン屋さんだったら、という視点で書かれています。

安田氏が、まず行う事としてあげているのが、好業績のお店の情報を集める。と。

「同じ規模のパン屋さんで3倍もの売上を上げるのだから何かが決定的に違うはずである。
考えられるのは、味、値段、サービス、立地、ブランド力、広報戦略などだ。
条件をすべて同じにすれば業績は必ず同じになる。
これはパン屋に限ったことではない。
同業で儲かっているところがあるならば、徹底的に調べ上げて同じことをすればいいのである。」

ところが、真似できない部分がある。
超えるに超えられないこの部分が、「参入障壁」であると。

今度は、うまくいっている側からの記載で、
この参入障壁を高めれば高めるほど、他社が参入できないので、うまくいっている企業は儲かり続ける。と記載しています。

その為に、「だからこそ企業はビジネスモデルを進化させ続ける必要がある。」と。


興味深いのは、
「実は、突き詰めて考えていくと参入障壁を越えられない原因は2つしかない事が分かる。
それは「人材」と「資金力」である。
真似をしたい同業他社よりも人材レベルが高く、資金力があればそのビジネスモデルは必ず盗むことができる。
だから経営者は、優秀な人材の確保と豊富な資金の調達に全力を尽くすべきなのだ。」

また、
「社長の仕事とはビジネスモデルを選ぶこと。
そしてビジネスモデルを選ぶときに大切なのは儲かるビジネスモデルを選ぶことだ。
~中略~
優秀な人材を1人でも多く集めること。
金利の安いお金を1円でも多く集めること。
そして、その集めた「人材」と「資金」で実行できるビジネスモデルの中から一番儲かるビジネスモデルを選ぶこと。

突き詰めていくと、社長の仕事はこれだけなのである。」

しかし、中小企業さんは、この「人材力」と「資金力」の確保が難しいのですが、「人材」はともかく、「資金力」については、現在比較的、金融機関からの融資は受けやすくなってきた感があります。

今回、このブログをお読みいただいている方にお伝えしたいのは、

同業他社で、うまくいっているところは真似しましょうという事。
真似と書くと、盗んでいる感じがしますが、経営分野で「ベンチマーキング」という立派な方法です。

目標とする企業を上げ、結果や手法を検証し、自社に取り入れていくというものです。

そして、そのベンチマーキングが最初からうまくゆくとは限りません。
その過程で、うまくいっている部分とうまく行っていない部分については、自社独自の事情でしょうから、その部分については、じっくり腰を落ち着けて、取り組まないといけません。

この部分を私たちはお手伝いしています。
○業界平均値が○○だから、それを目指して下さい。
○資金を回すには、毎月○円の売上が必要ですから、頑張って下さい。
○黒字にするには、経費をあと○円下げるしかないですね。

などと、言われた事はありませんか?

それが、すぐ出来ているなら悩む必要はないんだよ!それが難しいから相談しているんだよ!という話ですよね。

では、どうしたら?
他に自社に最適な方法は?

この記事にあるように、うまくいっているライバルの真似をしなさい、もそうですが、まず、「具体的な目標」を定めましょうという事だと思います。

その後、
目標を達成するための「具体的な行動」をする必要がある。という事だと思います。
この「具体的な行動」がその会社の事情により様々だと思います。

絵に描いた餅ではなく、「結果」が伴わないといけません。
目標に対して、現在はどうなのか。
では、どのような「具体的な改善」をしたら良いのか、経営活動の基本だと思います。






(2006年11月06日公開)

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