生命保険の活用3~留意点~

昨日まで、生命保険の仕組み、節税になる仕組み、メリットについて、記載しました。

今回は、気をつけるべき点、留意点について、記載します。

1)資金繰りに留意しましょう。

生命保険は、節税に活用できると記載しましたが、本来はその名のとおり“保険”です。
どのような金融商品についても言えることですが、“節税”だけにフォーカスしてしまってはいけません。

 (先日のブログで、実効税率41%と記載しました。
 という事は、経費を支出しなくても59%は残る訳です。
 中小企業の場合は軽減税率が適用されるので、もっと低い実効税率になります。
 この件については、後日ブログに期し亜したいと思っています。)

生命保険に加入する場合も同じです。
お金の支払いは伴うので、資金繰りを考慮しなければなりません。

先日の例で、100万円の支出で41万円の節税と記載しました。
例えば、少し強引ですが、利益が100万円、手持ちキャッシュが100万円の会社があったとしましょう。その資金の動きを比較してみましょう。
○生命保険に加入した場合―100万円の支出(税金0円ですが、手残りキャッシュ0円)
○生命保険に加入しなかった場合―41万円の税金支出(手残りキャッシュ59万円)

加入しない方(つまり、税金を支払う方)が、手残りのキャッシュは多いのです。

2)3~4年先を見越しましょう。
生命保険に加入=資金の流出が伴います。
1年目は問題なかったけれど、2年目の資金繰りが悪化してしまい、解約!!となった場合、戻ってくるお金(解約返戻金)はほとんどありません。

一般的に、3~4年先にはある程度立ち上がっていますので。少なくとも3~4年先までの自社の資金繰り予測、利益予測を加味した上で、加入しましょう。

また、もうひとつ。節税編でも記載しました。
“もし、20年間黒字だったとしたら、毎年100万円の保険料という経費があるので、100万円×41%(実効税率)=41万円の節税になります。
20年間だと合計820万円の節税です。”

ずっと黒字だったら、、、、ここがミソです。
赤字だったら、節税もありませんね。

この税金の節税分も含めた利回りを実質利回りといいます。
税金を考慮しないと100%以下だが、税金の節税額も利回りと考えた場合の実質利回りは100~%という保険商品は多いです。

しかし、自社の状態、今後の予測の上で加入しないと、実質利回りが絵に描いた餅になってしまいます。

3)出口を考えましょう。

先日のブログにも記載しましたが、今の時点の節税だけを考えて加入すると、単なる税金の先延ばしになる可能性があります。
保険の加入は、出口を考える必要があります。

私達はその時、こう考えます。

保険加入は、会社の長期的な将来(例えば、社長自身は、何歳で退職する予定か。社長に万一の事があったらいくら必要か、など。)を考える良い機会になります。
保険は高額商品なのです。
月払いだと実感はないかもしれませんが。

生涯の高額買い物のベスト3です。
1位 不動産
2位 保険
3位 車
と言われています。

お家を購入する場合、注文住宅を建てる場合、将来の家族構成や趣味などを予想し、間取りにもこだわりますよね。

この将来を予想する事がとても重要なのです。

実は保険も同じなのです!お付き合いなどで、キャンペーンの保険に加入するのは、実はもったいないお話なのです。

以上、ツラツラと記載しましたが、保険は当然、補償もあります。
必要最低限の保障を見直すと同時に、保険の見直しと機軸を同じくして自社の将来を予測するキッカケになれば、と思います。

保険の加入も、自社の認識→リスクの顕在化→今後の予測(自社の予測、市場の予測) という手順を踏まないといけません。

これは、自社の今後の事業計画を練る手順。思考と同じだと思います。
保険の見直し時には、是非、戦略的に検討下さい。

保険の見直しについても、ご相談いただけます!!





(2006年10月21日公開)

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