今と違う方法で業績アップ!

日経トップリーダーという雑誌の記事に「新しいことをするより違うことをする」という記事がありました。

新聞やテレビのニュースで話題になる商売のネタは、新しいことや斬新なことが多いです。

そこで商売でも、新しいことをすると成功すると思われがちと思います。

しかし、中小企業の場合は当てはまりません。

(斬新なことが新聞やテレビで取り上げられるのは、ニュースバリューがあるからです)

以下、記事の抜粋を含めてまとめます。

「そもそも新しいことは、そう簡単には発見できない。

 また発見できたとしても一過性のアイディアである場合がほとんどである。

 新技術などを生み出し市場を創出して成長を目指す、というのは大企業向きの考え方なのだ。」

では、中小企業に向いているのは、どんな方法なのでしょう?

それは、同業他社と「少しちがうこと」をすることです!

既に存在している数多くの競合ライバルの中で、顧客が抱えている不満にフォーカスし、

少しでもその不安を解消する商品やサービスを提供する。

これだけで、他社や他製品サービスとの差別化が図れます。

実際に、普通の中小企業が成長するパターンはこれです。

既成の分野でも、つくり方、製造する地域、売り方などを変えることで競合から抜け出すことはできます。

この「同業他社と少しちがうこと」や「今までと違う成長する方法」を探す方法があります。

「アンゾフの成長戦略」という方法です。

自社のビジネスを「商品の視点」と、「顧客の視点」で考えます。

それぞれ、「既存の~」と「新規の~」です。

すると、以下の4つの種類に分けられます。

■「既存の商品」を「既存の顧客」に販売する方法

■「既存の商品」を「新しい顧客」に販売する方法

■「新しい商品」を「既存の顧客」に販売する方法

■「新しい商品」を「新しい顧客」に販売する方法

この4つの方法は、それぞれ名称がついています。

■「既存の商品」を「既存の顧客」に販売する方法→【市場浸透戦略】

■「既存の商品」を「新しい顧客」に販売する方法→【新市場開拓戦略】

■「新しい商品」を「既存の顧客」に販売する方法→【新商品開発戦略】

■「新しい商品」を「新しい顧客」に販売する方法→【多角化戦略】

採用すべき戦略は、上記の順番です。

まずは、既存商品を既存顧客のより多く購入してもらうには?を考えます。

次に、既存商品を新しい顧客に購入してもらう方法を考えます。

(新商品開発はコストもかかるし、リスクもあるからです)

その次は、既存顧客が購入してくれそうな新商品を考えます。

最後の多角化戦略は避けるべきです。

(失敗するリスクがとても大きいからです)

このように、4つの切り口で業績を上げる具体的な方法を検討します。

すると、ゴチャゴチャしていた頭の中が整理されて考えることができます。

既存の商品販売が伸び悩んでいるときや業績を増やしたい場合、是非活用してください。

2012年9月21日

マンガで分かる税務調査省略
「誰が対応するの?」スタッフ紹介
お客様の声「蛭田会計の特徴」
616人の社長が購読中 「安心経営」通信 クリックして無料購読申し込み