値下げしてたくさん売るのは有効か?

ここ最近、物やサービスの値段が下がっていますね。

数年前のゴールデンウィークと比較してみると、最近のデフレは凄いですよね?


さて、値下げをしてより多くの売上になれば、利益は増えるのでしょうか???

確かに、値下げせざるを得ない場合はあります。

しかし、その影響を理解して値下げするのと、理解してないのでは全く違います。


例で考えましょう。

当社は、販売価格1万円の商品をA社に対して200個販売しています。

この仕入単価は8,000円です。

A社から「10%値引きしてくれたら300個購入する」と打診がありました。

一見、よさそうな提案です!

さて・・・この提案を受けるべきでしょうか???


値引き前と値引き後では、利益の構造は以下のように変わります。


(値引き前)
売上:200万円 (10,000円×200個)
仕入:160万円 (8,000円×200個)
利益:40万円


(値引き後)
売上:270万円 (9,000円×300個)
仕入:240万円 (8,000円×300個)
利益:30万円


なんと!販売数量が300個に増えただけでは、損をしてしまいます。

値下げを求められた場合は、値引き前の利益を確保する販売数量を計算しましょう!

このケースで行くと、実は400個の受注がないとペイしないのです。

(必要利益確保する場合)
売上:360万円 (9,000円×400個)
仕入:320万円 (8,000円×400個)
利益:40万円


この必要売上数量400個を求めるには、損益分岐点の計算が必要です。

値引き後は、限界利益率は11.1%になります。

必要利益40万円を確保するには、40万円÷11.1%=360万円

この360万円が必要売上高になります。

そして、売上高360万円を確保するには、販売数量が400個必要だと分かるのです。
(360万円÷9,000円=400個)


損益分岐点の計算は、損益分岐点売上高を計算するだけではありません。

「目指す利益を出すにはいくらの売上が必要か?」

「値下げを求められた場合、どれだけ販売数を増やせばペイできるか?」
などにも活用できます。

また、どうしても値引きせざるを得ない場合は、次の事を考慮してみてください。

◆利益率が下がるので、どれだけの販売数量増加でペイするかを認識する

◆仕入数量も増加するので、仕入先に値引き交渉して利益率低下を抑える対策をする

◆どうしても損してしまう場合は、その後の取引で取り返せるのかどうか?を考える


値引きをするならば、単なる値引きではなく、意味のある値引きをしたいですね!


値下げの効果を考えるには、「損益分岐点の構造」を理解する必要があります。

損益分岐点についてもっと詳しく知りたいという場合は、こちら↓をご覧ください。

損益分岐点を認識しましょう!/蛭田会計ブログ





(2012年05月11日公開)

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