なぜ、社員10人でも分かり合えないのか?

「なぜ、社員10人でも分かりあえないのか?」

このような悩みを持っている社長さんは多い事でしょう。


実は、少人数だからこそ分かりあえるハズだというのは、勘違いなのかもしれません。


この社内のコミュニケーションを重視している会社があります。

コミー株式会社
売上高は6億円。社員は14人、パートを含んでも30人という中小企業ながら、防犯ミラーなどの世界企業です。


コミー株式会社の強みは、人数が少ないながらも、世界企業になるために社内のコミュニケーション策を徹底的に講じてきた企業です。


「小さな会社だから社員が分かりやすいという考えは、全くの誤解です。
社員が少ないと各自の役割が固定化し、実は、かえって意思疎通が図りにくいのです。」

と、コミーの小宮山社長はおっしゃっています。


「社員がわずか14人の小さな会社ですから、特別なことをしなくてもお互いに分かり合えそうなものだと思うでしょう。しかし、実際はそうではないのです。

どんなに小さな組織でも、異なる個性をもち、異なる経験を積んだ人間が集まっているのですから、認識を共有する努力を惜しんではならないのです。」


小宮山社長は、少人数でも分かりあえない原因として、次の項目を列挙しています。


(1)熟練したベテランが「ヌシ」になってしまっているから、分かりあえない。

(2)仕事の慣習に流され「何のために?」と原点に戻って考えられなくなっている(この状態は中小企業に多いのですが)から、分かり合えない。

(3)仕事の進め方について「変だな」と思っていても声をあげないから、分かりあえない。

(4)成功、失敗の経験を共有していないから、分かりあえない。


(1)については、特定の人しか分からない部分を極力排除し、誰でも分かる。誰でも仕事ができる。見える仕組みをつくることが重要です。


(2)と(3)について
コミーでは、新人の問題提起で20年来の仕事のルールを変えることもあるそうです。

「より効率的で分かりやすい仕組みをつくりたいのなら、慣れでどうにかしているベテランの意見より、不慣れな新人が『やりにくい』と感じた違和感のほうを重く受け止めるべき。せっかく見つけた改善の機会をふいにすることのほうが、よっぽど痛手です。」


(4)については、その改善プロセスを詳細に書き残すそうです。

「問題発生から解決までの道のりを、分かりやすくストーリー仕立てで記し、それを全員で読むことで経験を共有しています。

小さい会社でも、担当者本人でないと知り得ないことも多い。
問題の最前線にいた社員が何を思ってどう行動したか、そしてその結果どうなったか。
その一連の物語こそが最高の教材になるんです。」


日報を作成している会社も多いでしょう。でも、どのように活用していますか?

報告や連絡だけの活用では、勿体ないですね。
また、社員としても、義務として日報を作成するだけでは勿体ないです。


コミーは、何事に対しても「なぜ?」と問い、誰かが発見した問題は全員で共有し、知恵を出し合って解決する。このプロセスを「問題発見、結果出し」と呼び、企業体質を強くするチャンスと見て徹底的に共有するそうです。

その議論の場や日報などについても、“今の自分にとって”のスタンスではなく、
“将来の会社全体にとって”のスタンスで議論するからこそ、より分かりあえるようになるのでしょうね。


ちなみに、この「問題発見、結果出し」や「成功と失敗を共有する」についての数々の物語が、コミー株式会社のホームページ内にあるコミー物語に掲載されていますのでご覧ください。


日経トップリーダー5月号より抜粋





(2010年06月01日公開)

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