やりがいのある会社を運営するには!?(松井証券)

先日のブログに、ビジョンはトップダウンで、ビジョン達成のための戦術はボトムアップで、このバランスが大事です。と記載しました。

更に、ビジョンが明確である暁には、そのビジョン達成のための戦術はボトムアップで、そのビジョンに共感してもらえるメンバーが本気で取り組んでくれるようになると記載しました。

松井証券の松井道夫氏の例でよい記事がありましたので紹介します。

広告作成業務についてですが、これは会社のビジョンなりプロジェクトなりに通じる話だと思いますので、取り上げます。

松井証券は1990年代、証券マンを廃止し、国内初のインターネット取引を開始し、業績をアップさせて行きました。

松井証券の認知度を高めるため広告のコピーを松井道夫氏が全て自分で考えていたそうです。

「あのころの僕は、毎日、朝から晩まで広告のコピーのことばかり考えていました。

うちの場合、特に営業マンをなくしてしまっていたから、広告が営業マン、ないし店舗みたいなものでしょう。」

株式のインターネット取引が一般化された現在でも広告はとても重要なポジションを占めているようです。

だが、2000年ごろ、松井氏は広告を部下に任せるようにしたそうですが、現在は社員と一緒に考える体制にしたといいます。

「昔は、僕と一緒に考えてくれる人も少なくて、社長どうぞご勝手にという空気だった。

(中略)

けれど、今は違う。後についてきてくれる社員たちがいるわけですから。

それには、まず僕の思いを社員たちにつたえなくてはならない

「広告」とは、単なる“商品説明”じゃない。企業の“意思表明”だと、僕は考えていますから。

(中略)

けれど、いくら僕が思いを語ったところで、伝わらなければなんの意味もないんであって。そこに一人でも「こんなものが本当にブレイクするのかなぁ」と思う人が紛れ込んでしまったら、それでおしまいなんですよ。

でも、どうしても伝わらない人もやっぱりいる。話しているうちにだんだん分かってくるんです。

「あぁ、この人は本気になってくれないんだなぁ」と。

(中略)

本気になっていないのは広告に対してではなく、広告が主張するところの「意見」に対して本気じゃない

僕が「すごい」と思っている商品なりサービスに対して、その人は「そんなものは大したもんじゃない」と思っているのだ。

(中略)

その人に「すごいと思え」と無理強いすることはできない。

しかし、だからこそ「この人は本気じゃない、すごいと思っていない」と感じた瞬間、残念ながら、僕はその社員をチームから外さなければならない。

と述べられています。

この意見に共感する社長さんも多いのではないでしょうか?

ビジョンを決め、この方向で行くと決まったら、突き進まなければならない。

ついて来れない社員には残念ながら外れてもらうしかない。

だから故に、ビジョンは真剣に考えなければならないのだと思います。

2007年10月4日

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