議事録の効果-経営に関しての決定事項-

今回は、議事録の問題、意外な効果についてお話します。

それは“議事録の内容により思わぬ重荷を背負うこともある”のです。

以前のブログの中で、取締役は経営手腕を見込まれて、株主から役員を委任されている関係、というお話をしましたね。

もし、会社にダメージを与えるかもしれない重要な決定をしたときに、自分の意思にそぐわない決定がされたときは取締役全員まとめて、その損害を請求されることになりかねません。

議事録には、その内容に間違いないかを証明するために、出席した方々(主に取締役)の署名や印鑑を押すことも定められています。

取締役会議事録というものですね。

今後は“その議案について反対だったけど、決定してしまったから仕方がない”ではなく、署名や押印する前にもう一度書き忘れたことがないか、その書面を読み返すことも必要になりそうです。

以上のように、「単に登記事項を法務局に登記するのに議事録が必要書類だから作成する」というわけではなく、経営に関しての決定事項をこまめに記録しておくために必要である、ということも感じていただけたかもしれません。

しかもこの議事録、こまめに作っておくと、年月を経て読み返したときには、会社にとってアルバムのように懐かしく感じることもあるそうですよ。

やっぱり議事録や決定書を作るのが面倒だ、とか、それ以前に作り方がわからない、というときは一緒に考えていきましょう。

2006年8月24日

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